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コルセットの着用と人体 第四章-健康

コルセットの着用と人体

医学博士 アン.ビューモント(ANN BEAUMONT) c 2000

この記事はコルセットの着用と人体影響の一般教育を唯一の目的として書かれた。 その目的は、現在と将来のコルセット着用者がその短期及び長期的影響を客観的に考 えられるよう、現代の事実と歴史的な関連情報提供することである。

私は正確な情報提供に努めた、そして、これに関する質問や議論を歓迎致します。 目的は教育あることに注意して下さい。

第四章-健康

話題の定義:

賛否両論渦巻く中、コルセット論争は数世紀に渡り続いた。反対者達はコルセットによる内臓の移動が様々な健康障害を引き起こすことに言及し、支持者達は最も極端な形のコルセットによる締めつけさえ健康に悪影響はないと断言した。それが難しいために証拠は科学的手法で集められなかったが、しかし、両者の間の関係を見出すのは不可能ではなかった。

例えば, 前世紀において、コルセットは長いあいだ栄養不良と悪い衛生状態のもとで使用された。そして,病気の本当の原因を抽出するのは難しくなった。

第一に、19世紀の女性と男性の健康に関する注意深い研究は、男女間に差がなく(!)、男女間の人口当たりの発病数は同じ状況であることを示す。コルセットの着用者がほとんど女性であったことを考えると、この研究結果はコルセット着用者の健康状態とコルセットの着用とが無関係であると解釈できる。加えて、上流階級の女性はコルセットをかなりきつく締め、平均に比べ2~4インチ強く締めていたが、いかなる高い発病率を記録していない、それどころか、むしろ低かった。しかしながら、これはより良い衛生状態と栄養のためと考えるのが合理的であるのだが。事実として、上流階級の女性は長期的か永久的締めつけを、彼女等の身体をきついコルセットで完全に適合させるために許容し、その結果、彼女等の器官に対するいかなる現実的な重圧も避けた。  (参照 "永続性" ). さらに、コルセットによる締めつけの具体的効果は、過食からの肥満の大部分を有効に防ぐことである。

私はきついコルセットの着用が、これらの女性をより健康にしたとの結論を下さないが、しかし、彼女等の健康に影響したメカニズムがコルセットと無関係だったと断言するのは正しいと思える、そして、それは正にも負にも、彼女等の健康に影響しなかった。

これらの栄養状態の良いおしゃれなレディーの平均寿命の研究では、彼女等の大部分は十代から老齢に至るまでコルセットできつく締め上げていたけらども、平均寿命が55歳より短かった当時としては比較的長く(60~90歳)生きたことは、明白である。 ある人が、再びコルセットで締めつけている女性はより長生きするとの誤った結論を下すかも知れないが、これは危険な見解である、より正確に言うと、きついコルセットによる締めつけは平均余命を短くしないのである。

伝統的な想定されたコルセットに起因する病気:

適切に話題について議論するため、19世紀と20世紀の前半から コルセット病と呼ばれた病気を見るのは不可欠である。

1. 結核 今日、我々はこれが伝染病であり、肺の物理的な位置に無関係なことを知っている。また、肺はコルセットに圧縮され、胸部壁にくっつき、その結果、肺の形はコルセットのラインに従う。何らかの原因で(怪我や結核)、胸部壁か肺自体が穴を開けられたときだけ、肺は空気が抜ける。コルセットによる締めつけは、胸郭の変形度合いに応じ最大呼吸能力の30~60%減少させる、しかし、それらは空気が抜けたからではない。

2. 便秘 コルセットの形から圧力は胴体に集中する、これと間違ったダイエット組み合わさり便秘が起こる。純粋な生理学的な観点からは、ウエストの締めつけが結腸を含み、コルセット圧が流れを妨げる程高いならば、便秘は起こりうる. しかし、最初に適切な食事によって便秘を避けることができ、次に同じくらい重要なことは、わずかに高い位置にコルセットを締め、結腸を挟まれないことである。こおした女性の身体を解剖学的に見ると、臓器はウエストの上と下に分離されており、コルセットによる締めつけは肝臓と胃を結腸と腸の上に押し下げ、問題を回避し、結腸と腸はウエストの下に留まり、ウエストにつかまらない。その代わり、柔軟な肝臓と胃は新しい位置と形に従うため、多くの適応が想定される。

3. コルセット肝 コルセット肝は右肝葉を横切る浅い溝または深い溝が現れ、その形状は漏斗状にくびれている胸郭下部の形に一致している。これは、幼少時または思春期以前から始まった長期のコルセットによる締めつけのため、下部胸郭が円錐形に成長することを強制された結果として起こった、肝臓はより垂直に位置し、右肝葉は胸郭の下により広がるだろう。通常は、肝臓のごく一部が胸郭の下に出てくるだけだが、しかし、多数の解剖例の内、コルセットで良く整えられた1/3の肝臓は胸郭下端より下に多くの部分が出ていたことを示した。それ自身肝臓が極めて柔軟であるからに他ならない、しかし、結果的に肝臓と胸郭下端が触れるところで、溝が肝臓に形成されるかも知れないだろう。しかしながら、このタイプの痕跡を創り出すには、コルセットは胸郭の下半分周辺を非常にきつく締めなくてはならない、それは肝臓の移動を抑制または禁止し、肝臓も横隔膜もどちらも大きな動きを示さないだろう。従って、総合的には解剖学的な異形肝臓だったが、同時に、これは外部の機械的な限界への適合以上の何物でもない。肝機能はこれにより影響を受けない。

4. 骨格奇形 それが自然の形から外れているので、コルセット着用に反対する者は身体修正を変形と呼んだことは注目に値する。しかし、コルセットを着けた形を支持するものたちにとって、これらの変化は、望ましいものと考えられた。スタイルトレーニングは実際、主として胸郭の形の変更を目指している(参照 "コルセット着用の力学" )、しかし、ある形式のコルセット、すなわち、S字スタイルの場合、骨盤付近の脊柱がより内側へ曲げられるよう変更されるかもしれない。どちらの場合でも、奇形はあるレベルの損傷意味する。機能不全を引き起こす損傷と外力への適合との間には広いグレーゾーンがある。骨格は動的であるため、全ての肉体的活動は背後で骨格的痕跡の形を残すだろう。スタイルの向上や修正のためにコルセットを着用する場合、そうする時間が与えられるなら、身体は外圧に適応する。これは若い人により早く起こるだろうが、理論上、いかなる年齢でもこれは起こる。 ”奇形”と言う単語の使用は価値判断を含んでおり、客観的ではない。 適応が肉体的活動のために起これば、 適応と呼ばれる。しかし適応が個人的な欲求のために起っても、身体がそうする適切な時間を与えられるなら、適応とまた呼ばれるべきである。

整形外科とファションにおけるコルセットによる締めつけの考察:

私は以前に整形外科のコルセット使用について言及したことがある。安全に許容することができる最大限の締めつけは、整形外科であろうとファションのための使用であろうと同じである。基本骨格は皮膚のそばにあるので、締めつけによる圧力を分散するような設計で、圧力を加えたときに衣類のひずみを避け、その結果、コルセットを付けた身体を堅くして外部から支えるよう注意を払わなくてはならない。

この安全な限界は着用者の安らぎによって良く示されて、苦痛を感じる程度を決して超えるべきでない。着用者の慣れに従い、望まれる効果を得るためより強く締めつけることが出来る、しかし、損傷と潜在的問題警告信号である苦痛を感じる程度を決して超えてはならない。

下の写真から、整形外科での締めつけは必ずファションのそれと同じくらいなるのは、明確である。

図 1 (左). 脊柱側弯症治療のための旧式支柱。この支柱コルセットは女性がファショナブルな体型をあきらめることなしに、彼女の脊柱側弯症を矯正するよう設計された。

 

図 2 (右). 非常に細いウエストをもった近代的なミルウオーキー支柱。腰当は支柱構造のための据付基礎であり,着用者の体重にかかわらず骨盤をつかむ。腹部とウエストに相当な圧力がかかる。

 

図 3 (左). ミルウオーキー支柱腰当部分

 

図 4 (右). 「健康コルセット」の締めつけた様子

 

図 5 (左). 別の19世紀の典型的な締めつけ例
これらの例の図解と同じ水準の圧搾又は締めつけが、
整形外科 ファションで一般的に行われている。


結論:

コルセットの弊害は、コルセットが盛んに使われていた時代の限られた医学知識の反映であったと仮定するのは安全である。多くの非合理的な主張が、人体に対するゆがめられて知識を確認する、特にタブーと神秘によって妨げられた女性解剖学においては。我々の現代のより正確な知識は、独断的な見方の中からコルセットの真実の影響を分離することを可能にする。証拠と陳述の客観的研究と私たちの現代における経験を参照することによって、伝統的なコルセットによる締めつけは完全に安全であると、結論づけてよく、実際により良い姿勢やより良い食習慣などの、多くの健康なふるまいを促進する。しかし、筋肉退化の危険性がある。なぜなら、コルセットがきつくなればなるほど、身体を支える必要のなくなった筋肉は退化するから。このため、毎日の運動はますます重要になる。

締めくくりの言葉として、 コルセットが必ずしも人々をより健康にさせないと主張することは正しい、もっと正確に言えば、コルセットは、コルセットを着用していることを好む人々のより健康なライフスタイルを促進する、同時に、適切にコルセットを使用することは人々をまた不健康にしない。

私はいつでも 意見と継続的質問 を歓迎します。(英語)

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