第一会場19世紀末の浪漫コルセット展
19世紀末の耽美な浪漫を回顧し、現代に浪漫の再生を願う...
100年前、女性のウエストは
痛々しい程細かった。
誰もが細いウエストに憧憬
の念を抱いていた。
誰もが細いウエストを貞淑の象徴と感じていた。
誰もが細いウエストを従順の象徴と感じていた。
誰もが細いウエストを作りは
当然の義務、道徳と感じていた。
彼女たちの肉体は幾枚もの
衣で外界と完全に遮断され、
ドレスは一分のすきも与え
ない外壁の役割を果たした。
長いスカートの奥に隠された脚は
決して人目にふれることはなく、
あたかも存在しないかの様である。
それでは、優美なドレス
の中にはどんな秘密が隠
されているのだろうか?